震源分布図(全世界と日本近辺 100年分)

地震は自然災害の中でも、甚大な影響を及ぼします。日々の生活や経済活動に大きな影響を与えます。2011年に起きた東日本大震災の影響はいまだに残っていますし、2024.1.1に発生した能登半島地震では、半年経った今でもほとんど復興が進んでいない状況です。

わたしは、小学生までは東北地方(郡山と仙台)で過ごしたので、いくつかの大地震を経験しました。その経験から夏休みの自由研究などでも地震をテーマにしたりと、地震に興味を持ちはじめ、大学院時代には地震研究所に講義を受けに行ったりもしました。

日本海中部地震(1983.5.26)の時には、地震の前にとても奇妙な雲が空に現れ、慌てて写真を撮りました(西の方からまっすぐ棒状に伸びる、透き通る龍のようなとても綺麗な雲でした)。それから地震雲と地震との関係についても興味を持ちはじめました。研究者は地震雲については否定的ですが、大地震の前には微妙に地殻が変動し、その割れ目からガスが発生したり電磁波が発生したりすることがわかっています。そうであれば気象にも何らかの影響を与える可能性はあります。

関東大震災前にもネズミが消えたりといったことがあったそうですが(ナマズと地震との関係について研究しているところもある)、おそらくそういった微妙な振動や電磁波の異変を察知して避難していたのかもしれません。今のところ、メカニズムはわかりませんが、いずれ地震と気象との関係が判明することを期待しています。そうなれば、すべてではないでしょうが、地震の予知ができる可能性もあると思います。

「災害は忘れた頃にやってくる」

首都直下地震や南海トラフはいずれ必ず来ます。いつ来るかはわかりません。できることは日々備えることだけです。

なお、日本は地震大国なので、地震についての研究も進んでいます。海外で地震が起きると、石や煉瓦造りの建物が倒壊する映像をたびたび目にしますが、日本は耐震性をアップさせてきましたので、古い家屋でない限り倒れることはまずありません(あるとしたら地盤の問題)。

にもかかわらず、提供されるデータはイマイチです。震源データについても、気象庁にもありますが、使い勝手が非常に悪く、しかも日本近辺しかありません。地震や気象現象は局地的ではなく、地球規模で起きるものなので、全世界レベルで見ないと実態はわかりません。地殻変動の原因となるプレートにしても地球全体を覆っていますので、どこかの歪みはすべてのプレートに影響を及ぼします。

この点、アメリカ政府のデータはとても充実していて、熱帯低気圧のデータもそうですが、全世界のデータが簡単に手に入ります。日本でもデータは蓄積しているはずなので、もっと使い勝手の良い公開の仕方をして欲しいものです。

USGS(U.S.Geological survey)のデータを利用。震源の日時、場所(緯度、経度)情報を抽出して加工。
なお、加工したデータはUSGSによって正式に公開されたものではなく、USGSの見解や政策を示すものではありません。

error: Content is protected !!